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神麻嗣子=綾里春美?

8年程前の話になるが、西澤保彦の「解体諸因」を手にしたことがあった。
この作品はバラバラ殺人をテーマにした連作小説で、不可能犯罪の目白押しという評判を聞き、前々から読んでみたいとは思っていた。
トリックはかなり大雑把でいかにも新本格といった都合の良さが目立ったが、作品全体から漂うエンタメ性は嫌いではなく、むしろ面白おかしく読ませてもらった。
その後、同じ作家の「幻惑密室」を偶然見かけ、解体諸因が面白かったという理由だけで特に内容には触れず読んでみることにした。
読み終えた後、本作の主人公である神麻嗣子が、逆転裁判に登場する綾里春美に似ているということに気付いた。
(作品自体は幻惑密室の方が先だが)

以下の共通点がある。

1見た目が幼い
神麻嗣子はある国家機関に籍を置くエージェントであり、いわば超能力で悪事を働く犯罪者を捕まえる警察官のような存在である。
そのため年齢は成人を超えているはずだが、見た目は中学生ぐらいにしか見えない。
一方、綾里春美は(多分)小学生であり、見た目云々以上にただ単に子供である。

2和風の衣装
神麻嗣子は振袖を着ている。
それが仕事上での正規の服装であるかは定かではないが、和を基調としたいでたちをしている。
綾里春美は振袖ではないが、霊媒師の卵(?)であるためか和風の衣装を身につけている。
 
3特殊能力について
神麻嗣子は超能力者ではないが、補導する相手が超能力者であるため、超能力を使用したことを証明するための多くの道具を所持している。
一方、綾里春美は霊媒師の家系であり、実際に霊媒もする。
前者は本人には能力がないが、それにかかわる職種かつ道具と関係しており、後者は本物の霊能力者である。
弁護士成歩堂龍一がサイコ・ロックを見ることができるのも、春美のおかげである。

4恋愛感情について
神麻嗣子は主人公であるが、探偵役は作中の書き手でもある売れない推理作家である。
ある事件でその作家が殺人事件の犯人とされていた時、こっそりと捜査に訪れていた神麻嗣子と出会い、自身の容疑を晴らすとともに、彼女の手助けをしたことで双方は知り合うことになった。
その後、神麻嗣子は何度かこの作家のもとを訪れており、よき協力者として頼っているという現状にある。
また、この作家には好意を抱く女刑事がおり、この両者の関係を神麻嗣子は応援している。
本人もこの作家に対して友人や協力者以上の感情を抱いているようである。
一方、綾里春美は、成歩堂龍一とその助手である綾里真宵が両想いであると勘違いしており、成歩堂にもっと強くアピールするよう発破をかけている。
また、春美本人も成歩堂に懐いており、真宵不在時にはその助手を務めている。

とまあこんな感じだろうか。

列挙して考えてみると、似ているといえば似ているが似てないといえば似てはいない。
先に手にしたのは逆転裁判であるためか、似た雰囲気を持つ神麻嗣子を主人公とするチョーモンインシリーズに愛着を持ったのかもしれない。

何が言いたいかというと、どっちも面白いぞということだろうか。

以下は最近の入荷。
怠けているせいか、更新が月一になりつつある。
しかし特に反省の色ははない。

鉄の花を挿す者(森雅裕)
砂漠の標的(ギャビン・ライアル)
祖国なき男(ジェフリー・ハウスホールド)
ハードボイルド風に生きてみないか(生島治郎)
言の葉の樹(アーシュラ・K・ル・グィン)
吹雪の虹(光瀬龍)
蟹工船 一九二八・三・一五(小林多喜二)
トラップ・コレクション(安田均/グループSNE)
人間がいっぱい(ハリイ・ハリスン)
さよならは2Bの鉛筆(森雅裕)
遙かなる沖田総司(森満喜子)
荊棘の冠(里見弴)
鬼女伝説殺人事件(生田直親)
伯母殺人事件(リチャード・ハル)
高橋名人のBugってハニー(塩田信之)
永い後日談のネクロニカ・リプレイ(神谷涼)
真説金田一耕助(横溝正史)
卑弥呼暗殺(山村正夫)
羊の物語
灼熱のサファリ(大藪春彦)
赤後家の殺人(カーター・ディクスン)
子鼠ニューヨークを侵略(レナード・ウイバーリー)
夢みる宝石(シオドア・スタージョン)
迷走皇帝(梅原克哉)
雪女の棲む館(森真沙子)
騎士の盃(カーター・ディクスン)
一瞬の敵(ロス・マクドナルド)
泥棒が1ダース(ドナルド・E・ウェストレイク)

実は逆転裁判は3まで、チョーモンインは幻惑密室しか読んでいないというのは内緒だ。
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