西城家の惨劇(志茂田景樹)
リコ兄弟(ジョルジュ・シムノン)
13のショック(リチャード・マシスン)
聖生活(佐々木守)
佐渡怨霊殺人事件(生田直親)
拝啓 名探偵殿(藤原宰太郎)
きょうも上天気 SF短編傑作選(大森望編)
宇宙船ビーグル号(A・E・ヴァン・ヴォクト)
無敵先生(小川忠悳)
真昼の侵入者(福島正実)
百億の昼と千億の夜(光瀬龍)
その夏は逝き(冬木格)
東京の優しい掟(佐藤大輔)
ガープス・リング★ドリーム(泥士朗と実験室)
先日、横溝正史翻訳コレクション (扶桑社文庫)を見つけたので個人的に購入。
本書にはケネス・デュアン・ウィップルの鍾乳洞殺人事件とファーガス・フュームの二輪馬車の謎が収録されており、ヒュームの方も珍しいが、ウィップルの作品が読めるということで、(ものすごく)貴重な本だと思う。
などと偉そうに書いてるが、私がウィップルの名前を知ったのはつい最近のことで、ルーン・レイクの惨劇が論創海外ミステリで出版されてからのこと。
ルーン・レイクの惨劇の解説の一文に、ウィップルは日本では無名の作家だが、戦前に新青年の編集長だった横溝正史により、
「The Killings of Carter Cave」が翻訳されて新青年に掲載されたということを知り、その部分だけ記憶して本を(惜しみながら)棚に戻した。
それから何日も経たない先日、本書を目にしたのですから買わないわけにはいかない。
横溝正史翻訳コレクションと銘打っているのですから、ウィップルについての予備知識がなくても手に取っていたとは思うが、これぞいい買い物といったところ。
原題を直訳すると「カーター洞窟の殺人」となるが、昔の探偵小説らしくなんでもすぐ~殺人事件としてしまうところもかえって新鮮だ。
一度本として出版された作品の再版よりも、未翻訳の作品や雑誌にのみ掲載された作品の単行本化、文庫化の方がありがたく思える。
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