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ついに白樺荘が

未完の「白樺荘事件」が収録された、鮎川哲也探偵小説選 (論創ミステリ叢書)が出ていることに最近気づく。
「白の恐怖」には星影龍三が登場するが、本作を改稿した「白樺荘事件」は三番街のバーテンシリーズに変更されたことは知っていたが、なんにせよ鮎川哲也最後の長編を読むことができるのは大変喜ばしい。
未収録の短編もいくつか収録されているらしく、まだ未収録の作品があったのかと驚く。

さらに、デイリーキングの鉄路のオベリストも鮎川哲也が翻訳したことは知っていたが、これが同社から刊行されていた。
たしか三部作だったはずだが、空と陸(鉄路)と海だったか。(うろおぼえ)
海のオベリストは翻訳が出てるのだろうか。

amazonの鉄路のオベリスト 鮎川哲也翻訳セレクション (論創海外ミステリ)の商品ページを見ると、本書にはデイリーキングの作品だけでなく、その他の作者の短編も収録されているらしい。
これはおそらく、扶桑社文庫の昭和ミステリ秘宝のレーベルで刊行された鮎川哲也「翳ある墓標」に収録されている翻訳短編の再録と思われる。
作者と作品名は、C・G・ホッジス「茶色の男」R・カールトン「二重殺人事件」ミルトン・オザーキ「オーム教奇譚」レオナード・ロスボロー「夢果てぬ」で間違いないだろう。
どっちも編集者が日下三蔵氏なのだから、おそらく合っているだろう。

鮎川哲也の商業デビューは1948年の雑誌「ロック」1月号に怪奇幻想小説「月魄」だが、「マスコット」という雑誌でも海外の作品を翻訳して掲載している。
上記作家たちはミステリー作家というよりも大衆娯楽作家に近く、ハードボイルド作家もいたはず。
パルプ雑誌に連載されていた作品で、日本での知名度はほぼないに等しいと思われる。

昭和ミステリ秘宝「翳ある墓標」は比較的入手しやすいのだから、すでに収録されたこれら翻訳短編を再録しても大してありがたみはないのだが、読めないものが(入手すれば)読むことができるとは、いい時代になったものだ。

以下は新入荷。

事件は場所を選ばない(海渡英祐)
自選傑作短篇集(結城昌治)
誰の罪でもなく(レジナルド・ヒル)
白夫人の幻(ロバート・ファン・ヒューリック )
飛騨の国殺人伝説(生田直親)
死のようにロマンティック(サイモン・ブレット)
SFカーニバル(フレドリック・ブラウン編)
英国探偵ミステリア(菜摘かんな)
木製の王子(麻耶雄嵩)
隅の老人(バロネス・オルツィ)
のろわれた山荘(パット・マガー)
タイム・リープ(高畑京一郎)

暑かった夏は本を読む気になれなかったが、最近は寒くて読む気になれない。
おのれ...。
でも次は何を読もうか。
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